英国郵便局 ✖️ クアルトリクス
英国郵便局 ✖️ クアルトリクス
2020年の公共サービスブランドランキングで第1位を獲得
英国では人口の90%以上が英国郵便局の支店・出張所から1マイル以内に居住しています。英国最大の小売ネットワークである英国郵便局の運営にはさまざまな課題がありますが、「カスタマージャーニー全体を通して優れたサービスを提供する」というテーマもそのひとつです。英国郵便局はクアルトリクスのXMプラットフォームを活用することで、11,500の支店・出張所に寄せられたフィードバックの収集・分析・対応を標準化・一元化することに成功しました。
インサイトを収集し、画期的なCXを実現
「在庫が少ない」「営業時間が間違っている」「壊れやすい小包の取り扱いが悪い」「日常生活に欠かせないサービスを利用したい」。地元に密着した郵便局に利用者から寄せられるフィードバックの多くには地域性があるため、地区本部と支店・出張所が常にコミュニケーションを取り、体験の問題点を見つけ出して対策を講じる必要があります。クアルトリクスのダッシュボードとXMモバイルアプリを活用することで、各支店が担当地域のデータにアクセスし、必要に応じてフィルタリングしながら、改善すべき点を明確に把握できるようになりました。
組織全体で顧客体験を一元管理
XMモバイルアプリを活用すれば、英国郵便局の経営陣や管理職が体験に関するフィードバックをモニタリングし、問題が生じたら即座に連携して対応できるため、事態が深刻化する前に手を打てます。たとえば、利用者のネガティブな反応が事前に設定した閾値に達すると、該当地域のエリアマネージャーに通知が送られ、フォローアップチケットが自動的に作成されます。これを受けたエリアマネージャーは支店・出張所と協力して速やかに問題を解決し、利用者をフォローします。
全支店・出張所で優れた顧客体験を実現
自宅に近い支店、職場に近い支店、日曜も営業している支店など、誰にでも行きつけの郵便局があります。英国郵便局にとっての課題は、それぞれの支店で一貫して優れた体験を提供することでした。そこで、親しみやすさや知識、プロ意識、効率性といった主要なパフォーマンス指標を全支店・出張所で評価することで、スキルや行動の問題点を把握できるようにしました。さらに、支店やチームごとのコーチングやアクションプランの策定も可能になりました。
クアルトリクスが選ばれた理由
予測知能を備えた行動システム
フィードバックは、アクションに活かさなければ意味がありません。支店・出張所ごとにカスタマイズされたダッシュボードでデータをフィルタリングし、それをもとにアクションプランを立てれば、利用者からのクレームをスムーズに支店の改善につなげることができます。
AIを活用したテキスト解析
英国郵便局には毎月数千件のフィードバックが寄せられますが、その多くが自由回答です。クアルトリクスのText iQを活用すれば、トピックごとにコメントを自動的に整理して追跡し、感情分析を行い、頻出する話題を抽出して、改善すべき点を特定することができます。
現場チームの継続的な改善を支援
英国郵便局のエリアマネージャー、ヘスス・デ・ソウサ氏は次のように述べています。「11,500の支店・出張所を抱える英国郵便局にとって最大の課題の一つは、全国で一貫したサービスを提供することです。ソフトスキルが満足度向上の決め手となるため、サービスレベルの均一化は容易ではありません。そこで役に立ったのがクアルトリクスです。このプラットフォームを活用することで、各支店の問題点を見極め、改善に向けた行動計画を立て、顧客体験を向上させ、重要な学びを支店間で共有することが可能になりました」
英国郵便局での導入効果
英国郵便局での導入効果
過去9か月間の「利用しやすさ」の向上率
公共サービスブランドの利用者満足度指数ランキング
1か月間に発生・解決する問い合わせの件数
CXプログラムの効果を高めるには、支店・出張所レベルの取り組みが必要です。クアルトリクスを導入したことで、11,500にのぼる支店の状況を分析し、それぞれの強みと弱みを正確に把握し、ベストプラクティスにもとづいた取り組みを各支店に提案できるようになりました。その結果、この9か月間で「利用しやすさ」の指標が4%改善しています。この指標は引き続き改善され、収益の向上につながっています。
James Scutt
Head of CX
UK Post Office