データと分析の概要
データと分析について
[データと分析]タブでは、回答データをフィルタリング、分類、結合、クリーンアップ、統計的に分析できます。
[データ]セクション
フィルタリング、分類、結合、インポート、およびデータクリーニングの操作の大半は[データ]セクションで行います。例:
- 以下のオプションを切り替えて回答ウィンドウで結果の表示と確認を行います。
- 特定の質問または保存したフィルタ、アンケートのメタデータ、連絡先フィールド、埋め込みデータフィールドでフィルターします
ヒント:詳細については「 回答のフィルタリング 」ページを参照してください。
- ページごとに回答を確認します。
- [エクスポートとインポート]ドロップダウンメニューをクリックして複数のアンケートの回答をインポートして結合したり、以前のダウンロードを管理したり、さまざまな形式でデータをエクスポートできます。
- 個別の回答をクリックすると編集できます。各回答に答えを追加したり、不適切な言語の削除などの重要な変更を加えたりすることができます。
ヒント:詳細については「 回答の編集 」ページを参照してください。 - [ツール]ドロップダウンメニューで回答の翻訳、列のレイアウトの保存、補足データソースとしてプロジェクトを設定できます。
- [列選択] をクリックして、データテーブルで表示したい列を選択できます。
- データテーブルのチェックボックスを使用して、複数の回答に対する変更を削除、編集、または元に戻します。
- 列のヘッダーをクリックして列の移動、非表示、名前の変更、並べ替え(大きい順に並べ替えなど)を実行できます。回答を数値(識別値とも呼ばれます)として列に表示することもできます。
- 水平に3つのドットをクリックすると、個別の回答の削除、PDFへのデータのエクスポート、アンケートのやり直しの発行など、その他のオプションが表示されます。
ヒント:詳細については「 アンケートリンクのやり直し 」ページを参照してください。
[テキスト]セクション(Text iQ)
[テキスト]セクションにはText iQツールが用意されています。Text iQを使用して、自由回答欄による回答と解析用トピックをタグ付けします。上記の図を参照してください。
- [トピック]ペインに複数のトピックがタグ付けされています(「食品」、「バーガー」、「アイスクリーム」など)。
- 回答には複数のトピックを割り当てることができます。
- 見出し語認定では、異なる言葉を同一単語として識別します(「バーガー」や「ハンバーガー」など)。
Text iQは、テキスト分析によるインサイトを読み解くさまざまなウィジェットを生成します。たとえば、このコンステレーションチャートでは、回答の中で特定の用語が出現した頻度と用語同士の関係性が見て取れます。用語の出現頻度が高くなるにつれて、星座のドットは大きくなります。
自由回答欄による解答を詳しく見るために、新しいトピックを必要なだけ作成します。さらに、Text iQの検索ではトピックを絞り込んで見つけることができます。見出し語認定およびスペルチェックにより、トピックのタグ付けを高速化することもできます。
- 見出し語認定:活用形ごとに単語を分けて(「car」という単語の場合は「car」、「cars」、「car’s」、「cars’」など)、適切にタグ付けします。
- スペルチェック:「ice creem」や「icecream」など、さまざまなスペルミスのパターンを「ice cream」としてタグ付けします。
[Stats iQ]セクション
Stats iQセクションをクリックすると、Qualtrics Stats iQが起動します。このツールを使うと詳細な分析、トレンドの特定、予測モデルの作成が可能になります。Stats iQは、初心者からエキスパートまで高く評価されている、高機能な統計ツールです。
Stats iQセクションを選択して、Stats iQにアクセスします。この画面では次の操作を実行できます。
- 変数ペインを使用して変数を選択します。サーベイには、質問のいずれか、またはすべてを含めることができます。(検索ボックスから変数を簡単に見つけることができます)。
- 分析ボタンのいずれかを選択します (説明、関連、回帰、 または ピボットテーブル) を選択すると、選択した変数の統計がトリガされます。
- 各分析は分析カードとしてワークスペースに表示され、以前のカードの上に新しいカードがそれぞれ表示されます。カードの集まりをワークブックといいます。
Stats iQではQualtricsで収集したデータだけでなく、インポートされたデータプロジェクトの指示に従ってアップロードした、Qualtrics以外のデータも分析できます。詳細については、「 Stats iQの概要 」ページを参照してください。
[Predict iQ]セクション
Predict iQは、回答者のアンケート回答と埋め込みデータを分析し、最終的に顧客離れがいつ生じるのか(製品・サービスを不必要とするか)を予測します。Predict iQで顧客離れの予測モデルが設定されると、新たに収集された回答において、回答者の顧客離れが生じる可能性について分析を行い、顧客維持に積極的な対応ができるようになります。
Predict iQの詳細については、専用のサポートページを参照してください。
[クロス集計]セクション
クロス集計は、p値、カイ二乗、t検定統計の計算中に多変量分析(2つ以上の変数を一度に分析するなど)を実行します。
通常、多肢選択式とマトリックス表の質問とともに使用し、埋め込みデータをクロスタブに追加することもできます。
クロスタブの表で、行はスタブと呼ばれ、列はバナーと呼ばれます。
上の図では、婚姻状況が教育レベルに関連付けられていることがわかります。
この画像の大文字は列間の統計比較を表しています。「離婚」の欄が「学士号」の列に交わるところで、大文字のCがあります。つまり、離婚した回答者は、C列の未婚の回答者よりも学士号をより多く持っていることを示しています。
重要度は、信頼レベルを調整することによって決定されます。右上にあるボタンをクリックして、差異が統計的に有意とみなされるしきい値を変更します。
単一の変数の重み設定
アンケートでは多数の人からサンプルを回収することがあります。[重み設定]セクションでは、少数派層の回答が反映されるようにサンプルを調整することができます。
たとえばカナダ中から集まった会議の出席者に対してアンケートを実施しようとしているとします。また、州ごとの参加者数と人口が異なっていても、均等に回答が反映されるようにしたいとも考えています。アンケートの重みを再設定することで、目的の比率を反映することができます。以下の画像では次のような操作を行っています。
- アルバータ州の出席者数はアンケート参加者の7.5%に過ぎませんが、州の人口はカナダ全体の11.57%を占めます。
- 一方で、オンタリオ州の人口はカナダ全体の38.26%を占めますが、アンケート回答者ではたったの7%です。
- ユーコン準州の人口はカナダ全体の0.10%に過ぎませんが、アンケートでは多数派となる10.4%を占めています。
重みは[目的の比率]列で、パーセントを設定して簡単に変更できます。パーセントの合計は100%になるようにします。
回答の重み設定は、結果レポートに適用できます。重み設定は全体(レポート全体)に対して、または単一の表示(グラフや表)で有効にしたり無効にできます。
複数の変数への重み設定
複数変数の重み付けには、以下の 2 つのオプションがあります。
- レイキング重み設定:2つ以上の変数を個別に計算して並べて表示します。
- インターロック重み設定:2つ以上のデモグラフィックをオーバーレイします。たとえば、「経験年数」という変数を「州」という変数と併合します。
重み設定に関する意思決定
以下のように、アンケート結果をゆがめるさまざまな要因があります。
- 無回答:特定のデモグラフィックがアンケートに回答しない。
- パネルデザイン:パネル(対象となる回答者のリスト)の選択が適切ではない。
- 自己選択:アンケートに参加した人が対象となるデモグラフィックを反映していない。
- サンプルサイズ:有意な回答者が足りない可能性があります。
このような場合に[重み設定]セクションが役に立ちます。ここでは、回収した回答から、信頼性の高い結論に達するのを妨げるデータの代表性に関する問題を調査して解釈することができます。