回答のフィルタリング
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回答のフィルタリングについて
回答者のデータのうち、特定のサブセットのみを処理したい場合もあります。 過去3か月分のデータを確認したり、18~35歳のシングルマザーの回答のみをエクスポートしたりする場合などです。 クアルトリクスを利用すると、どれほど特殊な調査ニーズに対しても回答データ用のフィルタを作成でき、それを保存して後で再利用することもできます。
フィルタの追加
- [データと分析]タブで[データ]セクションに移動します。
- [記録された回答]に移動します。
- [フィルタを追加]をクリックします。
- フィルタリング基準にするフィールドを選択します。
- [演算子]を選択します。
- [オペランド]を選択します。
フィルタを適用すると、回答ビューアーが自動的に更新され、指定した条件に合った回答が表示されます。 これらの回答の総数が、フィルタのすぐ横に表示されます。
フィルタの保存と再読み込み
フィルタに複数の条件を追加すると、そのたびに作成されたフィルタは後で使用できるように保存されます。 このセクションでは、こうして保存されたフィルタの作成と管理について説明します。
フィルタの保存
- 基本的なフィルタを作ります。
ヒント: 保存前にページを離れないようにご注意ください。 - [フィルタを管理]をクリックするか、プラス記号(+)をクリックして、フィルタの作成を続けます。 どちらのオプションを使用しても、[フィルタを管理]ウィンドウが開きます。
- テキストボックスにフィルタ名を入力します。
- [保存して適用]をクリックします。
[保存済みのフィルタ]の読み込み
既存のフィルタを選択して使用するには、[フィルタを追加]をクリックし、[保存済みのフィルタ]を選択してから、目的のフィルタを選択します。
保存済みのフィルタを一時的に削除するには、フィルタの横にあるマイナス記号(-)をクリックします。
[保存済みのフィルタ]の管理
[フィルタを管理]ウィンドウに移動すると、フィルタを管理できます。 次のオプションが利用可能です。
- ナビゲーションのサイドバーから、保存済みのフィルタを選択します。
- [フィルタを管理]ウィンドウの[新規作成]ボタンをクリックして、フィルタを追加します。
- 右側のアイコンをクリックして、フィルタをコピーします。
- 削除アイコンをクリックして、保存済みのフィルタを永久に削除します。
- 検索ボックスを使用してフィルタを検索します。
フィルタリングされたコンテンツのダウンロード
アンケートの一番上でフィルタを適用すると、フィルタリングされたデータのみをエクスポート(英語)できます。 特別な手順は必要ありません。
データのエクスポートの詳細については、リンク先のサポートページを参照してください。
フィルタリング基準に使用できるフィールド
フィルタリング基準に使用できる情報(または「フィールド」)は主に、 アンケートのメタデータ、連絡先フィールド、質問の回答、埋め込みデータの4種類です。
アンケートのメタデータ
アンケートのメタデータとは、回答者がアンケートに回答するとき自動的に収集される情報です。 アンケートのメタデータフィールドには次のようなものがあります。
- 開始日: アンケートが開始された日時。
- 終了日: アンケートが完了した日時。
ヒント: この時間は、回答者が最後にアンケートにアクセスした時間です。 なお回答が後に未完了の回答として終了した場合、[終了日]と[記録日]の時間が異なる可能性があります。
- 回答タイプ: 収集された回答のタイプ(アンケートプレビュー、IPアドレス、オフラインアプリ(英語)など)。
ヒント: 回答タイプが[IPアドレス]の場合、回答が[匿名リンク]経由で収集されたことを意味します。
- IPアドレス: 回答者のブラウザーから収集したIPアドレス。
- 期間: 回答者がアンケートを完了するのにかかった秒数です。
- 終了: 回答者のアンケートのステータス(true=完了、false=未完了)。
- 記録日: アンケートがデータセットに記録された日時。
連絡先フィールド
連絡先フィールドの情報は、連絡先リストがアップロード済みで、回答者が個別リンクを使用した場合にのみ使用可能になります。 ここでは次のようなフィールドが使用できます。
- 受信者の姓: 連絡先リストを作成するとき[LastName]フィールドに追加された連絡先の姓。
- 受信者の名: 連絡先リストを作成するとき[FirstName]フィールドに追加された連絡先の名。
- 受信者のメールアドレス: 連絡先リストを作成するとき[Email]フィールドに追加された連絡先のメールアドレス。
- 外部データ参照: 連絡先リストを作成するとき[ExternalDataReference]フィールドに追加された連絡先に関する追加情報。
- 配信チャンネル: クアルトリクスがアンケートの配信に使用した方法。
質問の回答
クアルトリクスにはさまざまな質問タイプがあり、質問タイプによってフィルタリングのオプションが異なります。 フィルタオプションが1つしかない(つまりデータを表現する方法が1つしかない)質問タイプもありますが、追加オプションを設定できる質問タイプもあります。 次のようなオプションが考えられます。
- 自由回答欄: 複数のフォームフィールドを持つ自由回答の質問の場合、表示するフィールドを選択できます。
- 選択肢: 記述やコンポーネントが複数ある質問(マトリックス表(英語)など)の場合、フィルタリング基準にする記述を選択できます。
- NPS®: NPS®の質問(英語)では、NPS®グループ([批判者]、[中立者]、[推奨者]など、すべて自動計算済み)を表示したり、質問で回答者に表示される実際の数値(0~10)を表示したりできます。
埋め込みデータ
埋め込みデータとは、質問への回答のほかに記録した追加情報です。 これには次のようなものがあります。
条件作成の基本
フィルタ条件の作成とは、回答者のデータをレポートに含めるタイミングを定義することです。
条件には、 フィールド、演算子、オペランドの3つの要素があります。
例: 「非常に満足である」と答えていない顧客からのフィードバックにのみ関心があるとします。 フィルタに使用するフィールドは満足度に関する質問、演算子は「でない」、オペランドは「非常に満足」となります。
フィールド
条件の最初のドロップダウンメニューでは、フィルタに使用するフィールド(アンケートのメタデータ、質問、埋め込みデータのいずれか)を決定します。 選択したフィールドの種類に応じて、残りのドロップダウンの選択オプションが異なります。
演算子
2つ目のドロップダウンメニューは演算子です。 演算子は、フィールドが条件の最終セグメントとどのように関連するかを決定します。 使用可能な演算子は、直前に設定したフィールドによって異なります。
例: 自由回答の質問で考えられる演算子は、「である」、「でない」、「含む」、「含まない」です。 「受信者のメールアドレスが@qualtrics.comを含む回答のみを表示する」などの条件が考えられます。
「受信者のメールアドレス」はフィールド、「含む」は演算子です。
オペランド
最後のドロップダウンメニューは、フィルタのオペランドです。 オペランドとは、抽出する値のことです。 たとえば回答者の年齢でフィルタリングするとしましょう。 フィールドは年齢であるため、値は25、32、47などになります。
可能な値が離散値である質問またはデータの入力(可能な値の数が限られている多肢選択式など)をフィールドに設定する場合、オペランドは可能なオプションをすべてリストアップするドロップダウンになります。 このような場合、1つまたは複数のオペランドを選択できます。
可能な値の数が無限となる質問またはデータの入力(自由回答の質問など)をフィールドに設定すると、オペランドは自由回答欄となります。
新しい条件と条件セット
条件の右側にあるプラス記号(+)をクリックすると、新しい条件を追加できます。 これで、すぐ下に新しい条件が挿入されます。 また、[新しい条件を挿入]をクリックして、セットの一番下に条件を追加することもできます。
条件を削除するには、条件の右側にあるマイナス記号(-)をクリックします。
条件セット
どの条件が同じセットに含まれているかは、条件のインデントの深さを見るとわかります。 同一セット内の条件はすべて、同じ深さのインデントで[すべて]または[いずれか]の同一ヘッダー下に表示されます。
[新しい条件セットを挿入]をクリックすると、新しい条件セットを作成できます。 これで、現在のセットの下に新しいセットが1つ、ネストして追加されます。
セットのヘッダーの右側にあるマイナス記号をクリックすると、条件セットのネスト関係を解除できます。 この操作によりそのセットは削除され、これらの条件がそのすぐ外側のセットに移動します。
[すべて]または[いずれか]
条件が複数ある場合は、条件間の相互関係を定義する必要があります。 すべての条件を満たす必要がありますか(例:回答を特定の月からのものおよび特定のマネージャに対するものに限定する)? それとも条件のうちいずれか1つが満たされればよいですか(例:レポートに北東部または南東部のいずれかで収集したデータを含める)?
「および」の接続詞で結ばれた条件は、[すべて]の条件セットと言います(つまり「これらの条件が「すべて」がtrueになるデータのみ表示」)。 「または」の接続詞で結ばれた条件は、[いずれか]の条件セットと言います(つまり「これらの条件のうち「いずれか」がtrueになるデータのみ表示」)。
デフォルトでは、[フィルタを管理]ウィンドウは[すべて]の条件セットにリンクされています。 変更するにはドロップダウンをクリックし、[いずれか]を選択します。
ネストロジック
条件セットを入れ子にネストすると、データをフィルタリングする、より高度な条件を作成できます。
上の例で一番外側のセットは[いずれか]のセットです。 回答者は、ある条件に当てはまる人または別の条件に当てはまる人のいずれかです。 このセット内では次の2つの[すべて]のセットがネストされています。
- 男性および25~34歳の人
- 女性および35~44歳の人。
このレポートには、25~34歳の男性または35~44歳の女性の回答のみが含まれます。
条件セットをネストするとき大切なことは、条件の追加や入れ子を始める前に、一番外側の条件が[いずれか]と[すべて]のどちらで結合されるかを検討することです。